道があり仕事がある。地元に根付きUIターンの受け皿に
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能登半島へと直結する大動脈をつくる
金沢と能登半島とを直結する自動車専用道路「のと里山海道」は、青く澄んだ日本海と白い砂浜、緑の松林のコントラストの眺めが美しく続く「日本の道100選」にも選ばれた風光明媚な道路です。昨年、交通量に対応するため対面2車線を4車線化にするリニューアル工事が一部区間で完成。島屋建設株式会社もこの工事にかかわりました。大規模な仕事をやり遂げて、綺麗なアスファルトの道が長く続くのを眺めると自分たちが作り上げたという何ともいえない達成感や爽快感で満たされます。
アスファルトとコンクリートの製造業から始まり、車社会のニーズに伴い道路舗装の事業を展開。「この道は石川県民の生活や産業活動、観光に大きな役割を果たします。石川県の観光は金沢だけでなく能登もとてもいいです。今後も県内の観光地をつなぐ仕事に積極的になっていきたい」と意欲的に話すのは代表取締役社長の島洋之さん。年々観光客が増える石川県内の道路は、より走りやすく綺麗な道路が求められます。あることが当たり前の道路を、いつでも快適に使えるように維持する道路舗装の仕事は、いわば環境の支え役でもあります。
「インフラ整備という仕事は社会貢献が大きいものですから、道路をつくることにやりがいがあります。県や国から表彰されることもあり、そうした評価は嬉しいです」と話すのは経理部長の山崎浩さん。
技術力とチームワークに支えられて
人々が生活していくうえで必要不可欠な道路ですが、場所や状況が違う箇所でそれに対応できる舗装が必要だと島社長はいいます。「この仕事は社員一人一人の技術力が必要となります。例えばアスファルトの1ミリ2ミリをぶれることなく敷き続けなければなりません。雨が降ったら水がたまると困りますよね、だから道路に若干の緩い傾斜をつけて舗装します。その熟練のレベルに行くまでには時間もかかります」現場は若い人から60代までのベテランが現場監督の指示の元、安全管理や品質管理など、細心の注意を払いチームワークで仕事をします。当然、道路工事なので深夜や早朝の作業もあり、アスファルトを地面に敷くときの夏場の作業は大変な熱さとなります。
「イメージ的に道路を作る仕事はきついと思われます。それでも社員はみなプロフェッショナルとしての誇りを持ってがんばっています。限られた時間の中で作業をしなくてはならないので、お互いに協力と理解が大切です。チームワークが必要なので職場の人間関係はとても良いですよ」と社内や現場の雰囲気を山崎さんが教えてくれました。毎年コミュニケーション作りに一役買っているボーリング大会やソフトボール大会など、業界内のレクリエーションもあります。道路づくりは多くの関係者が参加しますので関係会社との工事調整等重要な仕事もあり、技術だけではなくコミュニケーション力も大切なのです。
道路作りの骨格に新しいものを取り入れて
営業所を金沢・加賀・能登にそれぞれ配置しているので、UIターンの受け皿や、地元で就職を希望する人にとって仕事のしやすい環境が整っています。特に能登に施工した道路が多くあります。自分が携わった地元の道路を自分の足で歩く、自動車で走る。これは道路作りの醍醐味といえます。道路の痛みの修理、都市開発地や土地区画整理地の道路や駐車場の舗装など本業とする道路作りをしながら、グラウンドやテニスコートなどの地面を作る仕事や、無電柱化(電線の地下埋設化)において仕上げ部分の仕事にも携わります。「ユーザーが求める、道路に対する様々な要望に応えていくよう努力しています」と島社長。そのためにも新しい技術の研究や開発など大事な役目を担っています。
昨年より北海道のメーカーの「融雪装置」の販売事業を始めました。「今もメーカーと開発をしています。北海道での実績を生かし、石川県、富山県の地域のニーズに合わせてより良い製品になるようにしたいです」と新規事業に意欲的です。設置工事日数が少なく、ランニングコストが削減出来るので、近々、県内外の道路や施設のあちこちで見かけるようになると思います。「世の中の変化についていくには若い人の柔らかな発想がないと出来ない部分もあるので期待したいですね」と山崎さん。
骨格である道路舗装も世代交代があり、人材を必要としています。オペレーターの仕事などは入社してから学ぶことができるので機械を動かすのが好きな若者にとって魅力ある仕事です。会社に入ったら自分でやるべきことや、誰かのために出来ることを見つけてもらい、そうした自分にマッチングする仕事を見つけることを目標にし、やりがいある仕事にしていってほしいです。
道路作りの裏側には、自らの人生の道を作る魅力があるのかもしれません。道があり仕事がある。これからも、地元を舞台に若い力とベテランが力を合わせ、道路作りをする島屋建設株式会社で一緒にはたらきませんか。