創業99年、世界に笑顔とおいしさを届ける企業
安全・安心を最優先し、世代を超えて愛されるお菓子作り
1918年(大正7年)『日本あられ株式会社』を設立。その後、戦争中に軍の指定工場となりカンパンやパンを製造。戦争後はビスケットラインを設置し、30年以上の超ロングランヒットとなるハードビスケットを製造販売している北陸製菓株式会社。今では手がける商品数は100アイテム以上の、石川県を代表するお菓子メーカーです。
ロングヒットも新商品も、一人でも多くのお客様に笑顔をお届け
専務取締役・営業本部長の西野 茂さん(好きな自社商品:揚げビスケット)に会社の沿革についてお聞きしました。
「ビスケットラインを設置した後、特約店制度を使い全国に販路を拡大しました。唯一北陸で全国販路のある会社です。そして20年前には海老煎餅工場を作り、石川県を代表する食材を使用した高級煎餅を百貨店中心に販売開始しました。『のどぐろせんべい』や『五郎島金時せんべい』『金沢・黒米せんべい』など、石川ならではの商品です。他にも、ムーミンのキャラクタービスケットなど、人気キャラクターとコラボレーションした商品も多数取り扱っており、北陸製菓はビスケット・えびせん・米菓の三本柱で展開しております。近年アジア輸出が好調でして、東南アジア、中国、台湾、韓国、シンガポール、タイでもハードビスケット等をご愛顧いただいてます。」
企画開発部・企画二課の西川 陽平さん(好きな自社商品:米蜜ビスケット)に普段の業務で心がけていることお聞きしました。
「やはり時代に合わせたお菓子を出していきたいので、常にアンテナを張っています。ですがせっかくトレンドを掴んでも、開発に時間がかかれば『ちょっと前に流行したお菓子』みたいになってしまいますから大変です。そんな中でも、若い女性からの企画目線は重宝しています。地元企業との連携も心がけていますね。例えば僕の好きな米蜜ビスケットは乳や卵を使用していないビスケットなんです。乳や卵を無くすとビスケットはコクと旨みが無くなってしまうのが難点でしたが、金沢の『俵屋さんのじろあめ』と『ヤマト醤油味噌さんの玄米甘酒・塩麹』を使用したところ、問題は見事に解決しました。おだやかな甘みの自然派ビスケットが出来上がったのです。トレンドにも目をむけつつ、地元の良さも取り入れたお菓子を今後とも発信していきたいですね。」
人の幸せに直結している仕事
「パッケージを外部デザイン会社に委託することもありますが、キャラクター商品等のデザインは自社で行なっています。北陸製菓はコミュニケーションのよく取れる、働きやすい会社です。皆自分の部署のスペシャリストなので、頼りになります。ただ、今は人手不足が悩みですね。僕が思うに、お菓子は人を笑顔にできるもの。小さいかもしれないけど人の幸せに直結している仕事ではないでしょうか。街中で自社の製品を見かけたら嬉しいですし、食べてる人の声を聞けば『次もまた頑張ろう』と励みになります。北陸製菓は間違いなく『やりがい』を見出せる仕事です。」
ロングランヒット商品の味を守りつつ、意欲的に新商品開発を続ける北陸製菓株式会社。石川県を代表するお菓子メーカーは、世界に笑顔とおいしさを届ける努力を今日も続けています。