金沢エンジニアリングシステムズは、愛すべきまち金沢で挑戦を続けたい
「困っている」という声を支えたい
皆さんが目にするあらゆる電子機器の中には組込みソフトウェアが入っていて、何事もなく正常に動いています。便利に使えるのは、開発者がいてこそ。この組込みソフトウェアと自社製品開発の2事業を柱にしている、株式会社金沢エンジニアリングシステムズ(石川県金沢市)。
現在、組込みソフトウェアの開発が仕事の8割を占めます。受注のリピート率は9割を超えていて、どうしても組込みソフトウェアの開発に人を割いてしまいます。しかし、今後は自社製品開発にも力を入れていきたいという想いがあります。それは、いろいろな今までのつながりから「困っている」という話を聞くため。困っている人がいる以上、支えてあげたい――まさにこの気持ちから生まれたのが、石川リハビリステーションセンターの介護施設との話から誕生した「EYE4106」という支援機器。これは、視線のみで情報端末を思うままに操り、肢体不自由者をプロフェッショナルへと導いてくれる機器。この商品のおかげで、肢体不自由者が仕事という「夢」を追えるようになるケースが生まれました。
このように、金沢エンジニアリングシステムは、使う人の立場に立ち、その人達が必要としているものをとことん向き合って完成させます。この姿勢が評価され、業績も社員数も右肩上がりです。
このまちに「ものづくり」が好きな人集まれ!
組込みソフトウェアなどの製品開発は、チームで働くことも多いことから、みんな和気あいあいと仲良し。サッカーワールドカップのときは、みんなが集まれる大きなスクリーンのある部屋で就業時間をずらして観戦したことも。だって、結果が気になるから。これも「やるときはやる」というONとOFFがはっきりしている証拠です。
組込みソフトウェアの開発をしているという開発部・採用支援担当の桐山達彦さんも、この温かい社風とものづくりに真摯に向き合う真面目な姿勢に惹かれて、Jターンしてきた1人。「僕自身はプログラミングが得意とは言えないのですが、作ったものが動いた瞬間が好きです。自分が知らない開発言語のことは後輩に聞いたりもします。聞きすぎてちょっとウザがられることもあります笑」と話します。クラブ活動もあるそうですが、自主的なクラブのため、数は把握していないくらいたくさん。クラブには会社から予算が出て、援助してくれます。活動は、1回の活動から定期的な活動まで様々です。会社やチームとしての結束力は、社員を見守ってくれる社風があってこそと感じました。
しかしながら、キャリアチェンジで次のステップに進もうと起業する人などもおり、人が足りていない現状とのこと。「求める人材は、ものづくりが好きな人。経験は問いません。」と桐山さん。
社長に続け!たくさんの笑顔を増やす「ものづくり」職人!
「東京に受注先が多い中、1988年に創業した会社名に【金沢】を残し、金沢に拠点を置き続けるくらい、金沢が好きな社長も、ものづくりが好きで社長業の傍らで開発の最前線にいます。」と教えてくださったのは、総務部人事課長の山田武利さん。今社長が力を入れているのは、環境エネルギー事業のレナジーシステム。この装置は、軽油と他の燃料(廃食油、植物性オイル、エタノールミストガス、天然ガス)を最適に混合するもの。自社が開発したECU(Engine Control Unit)により、エンジンの燃焼状態とランニングコストを最適にコントロールして、“従来にない”燃料から手間をかけずに発電ができるしくみ。今まさに実用化に向けて、社長と社員がチームを組み、フィリピンでテストを繰り返しながら製品にしようとしています。
このように、社長も開発の最前線で、今はないけど必要なものの開発を先頭に立ち、進めています。社長は今、レナジーシステムの開発のため本社を不在にすることが多いようですが、それでも会社はまわっています。みんなが社長の背中を見て、自分のやるべき仕事をきちんとこなしているからこそ会社がきちんとまわっているのです。
そしてたとえ、みんながどこでものづくりをしていても帰る場所、金沢。この会社は金沢の四季を感じられる山の麓にあります。山田さんが想う金沢の魅力は「四季を日本で1番感じられる」こと。桐山さんが想う金沢の魅力は「くらしの居心地の良さ」とのこと。
住みよい金沢で、世の中から求められているものを考えて作り、みんなの笑顔を増やしませんか?
「北陸で、社員100名以上の組込みソフトウェアと自社製品開発で独立している会社は他にないと思います。」と桐山さんは、最後に力強く答えてくださいました。ベンチャー企業のような楽しさ、そして困っている人や新しい技術を求めている人など“人”に寄り添い、ものづくりをする「金沢エンジニアリングシステムズ」へ!