顧客満足度の高い製品で電子機器の品質を支える

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顧客満足度の高い製品で電子機器の品質を支える

激動に変化する時代とともに歩んだ半世紀

奥能登の豊かな自然に囲まれた穴水町で創業50周年を迎えた株式会社穴水村田製作所は、1968年に株式会社穴水電子製作所としてテレビの基板の生産から始まりました。現在は約280名の従業員が働き、私たちの周りに当たり前のようにある電子機器に不可欠な電子部品を生産しています。1985年に生産開始されたチップインダクターは、電気回路で使われる最も基本的な受動部品です。 周波数を選んだり電気を蓄える機能を持ち、携帯電話やテレビ、ハードディスクなど多岐にわたって使用されています。また電源ラインでのノイズを低減させる役割があるコモンモードチョークコイルも主力製品の一つです。先見性をもって時代の流れを読み、顧客満足度の高い製品で電子機器の品質を支え続ける穴水村田製作所。半世紀の歴史を工場長の細見さんと副工場長の小浦さんにお伺いしました。

「テレビが三種の神器と言われて需要が高まった頃、当社はダイヤル式の白黒テレビに必要な周波数を合わせるメカチューナを生産していました。全盛期には300名の社員を抱え、奥能登の複数社と協力しながら生産を行うなど、随分と地域の方々に助けてもらっていましたね。それほど仕事量も多かった時代でした。そして時の流れとともにメカチューナから電子チューナへと変わっていき、弊社がチップインダクタを生産し始めて4年後には、メカチューナの生産をまだ需要が高かった海外へ移管しました。」

昭和から平成に変わり、電子機器も目まぐるしい勢いで進化していく中、世界で活躍する村田製作所グループの一員として経営理念を心に刻み、穴水村田製作所は奥能登の地でものづくりに尽力してきました。

迅速な対応力と行動力が強み

主力製品の一つであるコモンモードチョークコイルとは一体どのような製品なのでしょうか。

「コモンモードチョークコイルはノイズを除去するものです。コイルには電源のON・OFF時に電気を蓄える機能もあり、用途展開していく中で性能の改良を重ね、主に電源回路に使われるようになっています。」

わずか数mmの小さな部品ですが、ハードディスクやパソコン、カーナビ、スマートフォン、テレビゲームを駆動するための回路や電源供給など、私たちの生活には欠かせない電子機器の大切な役割を果たしています。

電子部品を生産している企業が多くある中で、穴水村田製作所の強みとは何でしょうか。

「村田製作所グループの製品は原料から全て自社や関連会社で一貫生産しており、品質管理はもちろん、お客様の加工などの要望にも細かく対応できます。さらに、穴水村田製作所の工場内はアットホームな雰囲気で社員の団結力も強いので、迅速な対応力と行動力が強みだと思っています。」

アットホームで人に優しく、やりがいを見出せる

穴水村田製作所では人材育成のための専任教育体制が確立されています。現在働いている若手社員はどのような気持ちで働いているのでしょうか。

文山さん「僕は生産技術課で12人のグループリーダーとしてチームをまとめながら定期点検や設備のメンテナンスをしています。作業工程に『はんだ付け』というのがありますが、機械に製品を投入する前に一定の条件に揃えないと製品にも影響が出ます。常に高い品質レベルを維持していかなければならないのでその点では大変ですが、自分の技術が少しでも品質を保つ役割を果たしていると思うと、とてもやりがいがあります。」

大松さん「私は生産管理課に所属し、製品を作るために製造ラインへの投入を決める担当をしています。納期を守るために逆算して投入するため、タイミングを図ることがとても難しいのですが、多くの人とコミュニケーションをとって円滑に納品できるよう努力しています。わからないことがあっても、上司や先輩方が手取り足取り教えてくださるので助かっています。本当に人に優しい会社だと実感しています。」

三尾さん「私は事務課で人事を担当しています。給与の管理や勤怠管理、ユニフォームの手配などをしています。自分が手配したユニフォームを渡した時に『ありがとう』とお礼を言われる時はとても嬉しいです。同じ世代の人や同僚とは仲も良くて、一緒にお昼を食べたり和気あいあいと楽しく過ごしています。」

地域と共に栄え、ものづくりを続けていきたい

穴水村田製作所は地域とのつながりを大切に、町内清掃活動や環境保護、また自転車型ロボット「ムラタセイサク君」の出前授業など、地域貢献活動にも積極的に参加しています。活動の根本になっている思いとは一体何でしょうか。

「グループ全体を通して継続的な社会・地域貢献活動に取り組むという方針のもと、精力的に活動を行っています。また、ムラタセイサク君・セイコちゃんに関しては、近年子どもの理科離れが叫ばれている中で、ロボットを身近で見ることで小さい頃から科学に興味を持ってほしいという思いで活動しています。」

穴水村田製作所では『そこに穴水村田のあることが、その地域のよろこびであり、誇りでありたい』をモットーに地域貢献活動を続けています。今後の地域との関わり方と会社の展望を伺いました。

「奥能登は働く企業も少なく、人口もどんどん減少していますが、これから先も穴水村田製作所が活気づくことで奥能登とともに発展していきたいという思いがあります。大げさに言うと、能登のランドマーク的な存在になることですね。穴水には、世界市場へ電子部品を供給する企業があって、地域と一緒になって頑張って取組んでいるよ』と言われることが私たちの目標です。また他の地域へ出て行った人が奥能登に戻ってくるための受け皿の一つにもなりたいと思っています。」

穴水村田製作所が掲げ続けたスローガン『この地に続けるものづくり』という思いは、これまでも、そしてこれからも変わることなく受け継がれていくことでしょう。

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