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自然と人と仕事が心地よくつながる 能登の暮らし

2人の能登暮らしが始まったきっかけ



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透き通る青い海、柔らかな表情の山々に千枚田に映える朱色の夕日、そして豊富な海の幸と山の幸が得られる、魅力ある自然があふれる能登半島。そのほぼ中央に位置する志賀町に暮らす田中俊也さん・千恵美さん夫妻は、ろくろを使って木材をくりぬき、「挽き物」と呼ばれる漆器の素地を作る木地職人です。

2人が独立を決めた時、便利な場所ではなく、自然豊かな能登で制作活動をしたいと思い、能登で住まいを探すことにしました。そして、今暮らしている志賀町の古民家に出会い、「ここで作品づくりをしたい」と運命を感じ、能登での暮らしが始まりました。2人が工房を兼ねたその魅力的な古民家で暮らし始めて約1年――季節ごとの自然に、2人は能登の素晴らしさをしみじみと感じています。

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人々との関わりの中で暮らす



志賀町に移住

田中さん夫妻は、木地職師の仕事の他に自給自足の生活を目指し、自分たちで畑を耕し、海で魚や海藻などを獲っています。
「まだまだ上手くいかないのですが・・・」と言う2人の生活を応援してくれているのが、近所の人たち。野菜や魚のお裾分けだけでなく、畑の作り方を教えてくれたり、漁に連れて行ってくれたりしてくれます。「最近、近所のおじいちゃんからタコを獲る道具をもらったので、獲りに行くのを楽しみにしているんです」と言う千恵美さんは、「一緒にご飯食べる?」と近所の方から誘われるなど、すっかり馴染んで生活をしています。近所の方からいただくお米は絶品! 「もう売っているお米は買えなくなってしまいましたよ」と笑う俊也さんは、近所の大工さんから木材の知識や道具の使い方を教えてもらい、仕事の面でも心強いサポートを得ています。
移住でありがちの生活の不安。温かい人とのかかわりがある志賀町では、感じることなく暮らしができるのでしょう。

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自然との関わり中で



志賀町移住

日々成長する農作物を育てながら感じる風、そして海の恵みを獲りながら感じる水の冷たさ。そんな暮らしの中で、俊也さんは「自分が“自然の中に溶け込んでいく”感じが、とても心地いい。そして、その感覚が、新たな作品づくりへの創造性を生み出してくれる」と言います。仕事と暮らしがつながり、人々がつながり、自然と人がつながる。

能登は、周りの人たちや自然と一体となった「ノスタルジックな暮らし」が連綿と続けられる場所なんでしょう。

歩いていく
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