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石川県を夢の舞台に「RAY Field」

縁も所縁もない金沢に商機見出す


金沢市間明町にあるトータルビューティーサロン「RAY Field」は、ヘアだけではなくネイル・アイラッシュもできる人気のサロンです。オーナーの小酒井さんは岐阜県出身。地元で 10 年間美容師として腕を磨いたのち、愛知県の美容院で 2 年ほど働いていました。自分の店を持つことをずっと目標としていた小酒井さん。念願の店舗を構える場所としてなぜ石川県を選んだのでしょうか。
「実は 28 歳の時に自分たちがやりたい美容をしたくて愛知の地元で友人と独立をしたんです。でも本当にやりたい事をやるには店の規模やスタッフの数やお客様の数、資金が必要です。そこでもう一度考え、1年間で区切りを打ちました。その後は大型店で独立支援制度のあるフランチャイズ会社を探して愛知県にある会社で再就職し、大型店の経営ノウハウを学ぶと同時に大型店が出せる資金を貯めました。」

知り合いの伝手もあり、ここならいけると決意したのが中部から九州にかけ 54 店舗を展開している「RAY Field」。2 年間働きながら資本金を貯め、経営のノウハウを学びながら開業の準備をしていきました。




「愛知県で店舗を増やしても、既にグループ店舗が30店舗程あったので他県に行こうと途中から思っていました。地元で活動するのも大事だと思いますが、まだまだ知らない世界があるだろうし、知りたいという気持ちといろいろな地域で大きく展開したいという事業欲も重なり石川県を選びました。愛知県だと自分のビジネスモデルがもう先を越されているので埋もれてしまうという心配もありました。その点、石川県は人口も多すぎず、少なすぎず、これから発展していく場所。北陸新幹線が開通予定だったこともあり、これから店舗を展開していくにはちょうどいい条件だと思いました。それに、石川県の女性は美への意識もトップクラスだと聞いていたので、これならいけるかもしれないと思いました。」
それまで一度も石川県には来たことがなかった小酒井さん。それからは視察を兼ねて何度も足を運んだそうです。


決め手は美味しいお寿司




「お寿司がとにかく美味しかったです。何を食べても美味しい。やっぱりご飯が美味しくなかったら生活できないですからね。ラーメンもめちゃくちゃ美味しくて、レベルが高いです。市内のラーメン店はほとんど行きましたよ。」
お店のスーパーに赤味噌がないことを少し寂しくも思いながら、石川県の食べ物の美味しさは奥さんも喜んでいるそう。
「妻は金沢に来ることに初めはすごく抵抗していました。長男もまだ 1 歳でしたし、知り合いが誰もいないですから仕方ないですよね。でも、金沢を拠点にして店舗を大きく展開していきたいという自分の目標を妻にプレゼンすることで、納得してついてきてくれました。初めは寂しい思いもしたようですが、ジムに行きだしてからは友達もできて少しずつ馴染んでいきました。」
住むところを変えることは、周りの環境もガラリと変わること。奥さんにとっても大きな決断ですが、小酒井さんの夢への情熱と考え抜かれた事業計画に心を動かされたようです。

見知らぬ土地で一から自分のフィールドを耕す




「知名度もゼロ、地元でもないし県民性もわからなかったので、最初は手探りでした。フリーペーパーなどに広告を出してもお客様を待っているだけなので、自分たちでいろんな場所に行き、一人一人に積極的にチラシを配っていましたね。例えるなら、うちは美容業界のGUやユニクロスタイル。単価を安めに設定することで、より多くの人に短めのサイクルで来店してもらえますし、ヘアを安く抑えられる分、ネイルやアイラッシュを利用されるお客様も多いんです。女性にはより美しく、より幸せな気分になってもらえたら嬉しいですよね。」
今ではたくさんのお客さんに人気の「RAY Field」ですが、開店した当時は知り合いもなく、集客にも苦労したそうです。

北陸新幹線の沿線に沿って関東まで



「RAY Field」は現在石川県に3店舗。小酒井さんが石川県に来て会社を設立し、2012年に直営店の野々市店をオープン。
2015年に金沢三ツ屋店、2016年に金沢間明店と順調に店舗展開しています。夢に向かって今後はどんな目標を持っているのかをたずねると。
「新幹線が通ると交通の便も良くなり、人も集まり、街も発展していきます。石川県を拠点に北陸新幹線の沿線をつたって、富山、新潟、長野、そして関東まで店舗を広げるのが今後の目標です。そのために石川県に来たのですから。」
着実に自分の目標を形にして、次の目標に向かっていく小酒井さん。夢を語るキラキラとした目が印象的です。近い将来、沿線に沿って「RAY Field」が増えていくのが目に浮かぶようです。
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