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「食」を軸にしたコミュニティ作りで地域を支えること

健康マニアだった独身時代


小さい頃から体に良いとされるものが好きで「健康マニア」だった中山めぐみさん。
食べ物を買うときは必ず原材料を見て、混ぜものが少ないものを買うようにしたり、お子さんのおやつも作れるときは手作りをしたりと、食には色々気を使っています。気を使うだけではなく、食べることも大好きだといいます。「うちのレジャー費は食費」というほど、お出かけするときは食べたいものを目当てに行ったり、足を運んだイベント先で出来立てのものを食べることを家族で楽しみにしているといいます。

中山さんは大学では生物生産学科を専攻、就職先も健康食品を扱う会社でした。会社を辞めてからは、「何か自分が出来ることで、健康に関わる仕事をしたい」という想いから、「あおむしのジュース屋さん」を2009年から2012年の3年間運営をしました。柿や梨、野菜などを使った体に優しい野菜ジュースです。手作りのものを販売するイベントなどに出店しますが、最初はなかなかお客さんが集まらず、出店料だけお財布から出ていくような日々が続きました。

中山さんのジュースのこだわりは「旬の地元のものを生産者から直接仕入れて使う」こと。地道に、何度も出店することでそのこだわりが伝わり、リピーターさんが何人も付くようになりました。お店に列ができるようになって、自分のこだわりが受け入れてもらえたことが、とても嬉しかったといいます。そんな中、結婚して子供を授かって続けることが難しくなったため、お店をたたむことになりました。

出産後もとまらない「食」を学びたいという気持ち


ただ、中山さんの「食」と「健康」への追求は子どもが生まれてからも止まりませんでした。お子さんが1歳の時、石川県内にある「発酵食大学」に入学。大学の日は子供を旦那さんに預けて月に2回、通いました。醤油や味噌の蔵を見に行ったり、調理実習などで「糀」について学びました。

発酵食大学

麹

そこで、学びを共にした同級生の年齢はなんと20代から70代。保育士さんや主婦、定年退職した人など職種も様々でした。このように多世代が集まり、「食」を通して学び楽しむその時間はとても楽しいものだった、と中山さんは嬉しそうに話してくれました。卒業後も、同級生の家で料理をしたりして交流を続けているそうです。ただ、同級生達は近所ではなく、みんな少し距離があったので、もっと自分の近所でできたらいいなという気持ちがありました。

多世代が繋がるきっかけづくり



リフォーム

そんなある日、旦那さんの仕事の話を耳にしました。リフォーム会社の旦那さんは高齢者のお宅で介護設備の取り付けをする事が多く、高齢者の方と話す機会が多いといいます。「話し相手があまりいないので、来てくれると嬉しい」と言われてついつい長話をしてしまうそうです。そんな話を聞いて、自分たちの世代やその子供たちと、お年寄りが繋がれるコミュニティつくりができないか、とふと思ったといいます。

結婚してこの地に来たものの、周りは知らない人ばかり。近所付き合いも挨拶程度のもので、積極的に自分で子育て支援センターに行ったりしないと繋がりを作るのは難しい。世代が変わってしまうと、繋がりたいと思っても、きっかけがないとなかなか難しいといいます。中山さんは、発酵食大学で「食」を軸に、職業も年齢も様々な人達と仲良くなり、いい関係を築けたことを思い出しました。そして年代が上の方からは自分が知らない生活の知恵を教わる事ができる。自分の子どもも、親だけでなく他の大人と触れる機会が増える事はいい環境だろうと。年配の方と、子育て世代の自分たちが「食」を通じたコミュニティが自分の地域で出来たら面白いかもしれない。そんな想いが芽生えたといいます。

地域の人たちがお互いに顔を知っていれば、お年寄りや子どもが一人で歩いていても声をかけやすく、セーフティーネットワークが構築されて安心、という利点もありそう、と話す中山さん。「これから生まれる第2子が1歳になるころに、近所のママたちを集めて、漬物づくりや味噌づくりなど、子供と一緒に健康になる料理をするところから始められたら。いずれは年配の方も一緒になって、自分たちの知らない生活の知恵を教えてもらいたい」なぜ、そんなに健康にこだわるのでしょうか?中山さんに聞いたところ、「家族と一緒に死ぬまで健康でいたいんです」と言って笑いました。「食による健康」の輪が中山さんを中心に広がりそうです。

中山めぐみさん
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