ILAC

人が集まりつながる場から、能登の魅力を発信!

「働くところが住むところ」をまずは実践して、移住のロールモデルになれたら!



「能登を舞台とするドキュメンタリー映画の制作の仕事を通し、この地と出会いました」と話すのは、2014年4月に東京から移住し穴水町で「cafe&炭火焼なぎさガーデン」をしている齋藤雅代さん。移住前は、IT関連や編集、映像制作の仕事など、国内外いろいろな地域で仕事をし、時間に追われる毎日。その日々は、「今の生活は何か違うのでは? 疑問を抱きながらも、なかなかきっかけをつかめなかった」と言います。能登の人たちの丁寧な暮らしぶり、豊かな食文化に触れ、すっかり魅了された齋藤さんは、能登での仕事を終えると、穴水町で募集していた「地域おこし協力隊」に迷うことなく申し込みをしました。

そして1年目、移住定住支援員とし県外から穴水町へ移住を考える人の相談窓口を担当する中、「自分自身が仕事や家のことに直面し、実際に定住しなければ説得力がないのでは」という思いが募りました。そして、能登で事業をおこし活躍している方との出会いを通して、「ここで地域のための事業を起こして自分も生活できるようになったら、移住定住者がもっと増えるのでは」と思い起業を決断。それが今の齋藤さんのスタートになりました。

人が集まりつながる場づくり



nagisa01

「cafe&炭火焼なぎさガーデン」の建物は、もともと昭和42年創業のドライブインでした。「地域の人々のコミュニケーションの場であり、店に集う県内外のお客さん同士がつながる場になって欲しい」と願い、別所岳サービスエリア立ち上げの立役者であり「渚水産」の代表の北川さんと、地域の方々の協力を得ながら2016年4月に、店舗を改装し店をオープンさせました。

nagisa00

nagisa02

店の前には穏やかな七尾北湾が広がり、時にはイルカが泳ぐ姿を見られる、絶好のロケーション。隣接する「渚水産」から、獲れたばかりの魚介類が手に入るので、店で提供するメニューには、魚介の炭火焼や海鮮丼などが並びます。また、国内や海外で料理を学んだ腕で作る、食材の持つ力を生かした料理や、6月には「岩牡蠣や穴水産のサザエ」を求めて、わざわざ金沢や富山の方から足を運ぶ人も多くいます。その時期その場所でしか食べられない旬のものが、能登にはたくさんある。齋藤さんが伝えたいことの一つです。

“本当の豊かさ”を得られる能登



nagisa03

穴水町は、山と海が近く両方からの恵みがあり、時節ごと美味しいものを食べられる幸せがあります。ここで、暮らす人たちは、「美味しいものが手に入ったら、一番いいものを周りに分け与えられる」心の豊かさがあり、何より自分たちの生活に誇りを持っているところに品格すら感じました。そんな地域の人たちとの出会いで、齋藤さんは“豊かさの定義“を変えていきました。周りの人との時間や、季節に合わせて草刈りや薪割りを小まめにする仕度など、日々の生活を大切にした丁寧な暮らしぶり、季節のおいしいものを一番おいしい時に食べられる暮らしが、“本当の豊かさ”なんだと。

nagisa07

「能登の人にとっては当たり前にある、海や山の食材をいただく暮らしぶりやその風景、穴水の牡蠣やサザエなどの海鮮など、世界農業遺産を体感できる貴重な場所として、まだまだ光をあてたいものが能登には沢山ある」と言う齋藤さんの夢は、店を軌道に乗せて、そこから広がる地域で人が働ける場所をつくること。そして地元を離れた人に「戻ってきたい」と思わせる、魅力あるまちづくりに携わること。
今までの仕事の経験を活かし、地域の人と一丸となって頑張っていこうと決めた齋藤さん。その前向きに楽しみながらチャレンジしていく姿勢が、能登の魅力とともに私の心に深く残りました。

nagisa04
この記事が気に入ったらいいね!
送信する