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移住女性農業者、石川でミラクル起こします!

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「若さと勢い」で飛び込んだところは・・・


「石川なないろ~I☆M☆J~(石川でミラクルを起こす女性たち)」の、中心メンバーの濱田友紀さん。女性農業者だけでなく、農業に興味のある人を広く受け入れ、ネットワークを広げる活動をしながら、羽咋市で野菜を作っています。濱田さんは東京生まれの東京育ち。ご主人が東京の農業者大学校(当時)で学んでいた時に濱田さんのアルバイト先で出会い、卒業し石川県へ戻る彼と「遠距離恋愛になるくらいなら…」と、親の反対を押し切って20歳で石川県に移住。小学生のころからの憧れ――日本昔話のような「田舎暮らし」を実現させました。

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家族経営の専業農家に嫁いだ春、すぐにパンジーの収穫が始まり、考える間もなく農業者としての生活がスタート。家族は丁寧に仕事を教えてくれましたが、初めての農作業には覚えることが山積。濱田さんは、毎日絵日記をつけ、振り返りながら仕事を覚えていきました。けれども、当時はまだ携帯電話のなかった時代。慣れない農作業と、話せる同世代の友人がいないことで、濱田さんは孤独を感じていきました。その時、たまたま見た生活雑貨店の販売求人。家族と相談し応募、農業をサポートしながら、外でも働く生活をスタートさせました。

自ら動き環境をつくる


それからの濱田さんのバイタリティには、目を見張ります。雑貨店では、地域の特性を活かした商品販売をオーナーへ提案し、在庫を増やし過ぎず、売上を伸ばすよう現場を変革。そして農業者としては、横のつながりの重要性を感じ、全国農業青年グループの副会長に就任。全国農業者の女子研修会で、元気に農業をしている女性たちに出会い、石川県で「I♥I(アイアイ)スマイルの会」、今の「I☆M☆J」の元となる女性農業者の団体を立ち上げました。

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平成18年に濱田家も世代交代し、ご主人が代表で農業法人に変更。同じ時期に、東京に住む実母が倒れました。雑貨店での仕事を任され、農業者としても人脈を作っていた濱田さん。そばにいてあげたいけれど、仕事があってすぐに駆けつけられない現状。けれども、病床の母の「子どもの成長って早いんだよ。なんで一緒にいてあげないの?」という言葉に、自分を振り返ります。

「仕事にばかり目を向けて、子どもと居る時間がとれなくなっている。私は何をやっているんだろう…」濱田さんは雑貨店を辞めて、農業一本に絞ることを決めました。

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農業の楽しさは好奇心と行動力から生まれる


農業一本に絞って働き始めると、ご主人と従業員が米作、濱田さんと雑貨店の元同僚で、一緒に農業をやりたいと言ってくれた女性が水耕栽培のハウス2棟を担当するようになりました。それから10年。今では濱田さんが扱う野菜は、夏はアールスメロン、他旬の野菜、冬は白ネギなど、通年で彩のよい野菜を50種類以上生産しています。野菜は従業員が少なく大量生産はできないため、市場を通さず、レストランやスーパーの専用ブースで直接取引しています。

最近は自然化粧品会社と女性農業者たちで、地元食材を使った無添加ハンドクリーム「畑の国のアリス」を作りました。地味な農作業の中で、何かしら楽しいことを見つけたいと、好奇心と行動力が相乗効果を生み出します。「大きな目標は立てないけれど、女性農業者として発信していきたい」と弾む声からは、石川の地に腰を据え、農業者として毎日を楽しんでいる様子が伝わってきます。

「一緒にやろう!」という声に、「やってみようかな…」と思わせる濱田さんの魅力に、ミラクルを起こす力を感じました。

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