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れんこんという手紙に想いを込めて全国へ「蓮だより」

れんこん農家が天職!


全快の笑顔で出迎えてくれた金沢市れんこん農家「蓮だより」代表の川端崇文さん。川端さんに会いに伺ったのは11時でしたが、なんと2時から仕事をしているそうです。「2時に圃場に向かうと、山に囲まれているため星が満点でキレイ。畑に行ったら元気になる!」と言って、本当にお仕事が楽しそうなのです。

川端さんが農家になったのは、2005年。それまでは車の解体仕事をしながら、実家のお米作りを手伝う程度でした。「お年寄りと野菜の物々交換をするととても喜ばれた。その喜ばれる感覚が嬉しかったのがはじまりかもしれない。」と川端さんは言います。



そして、12年経った今でも毎日の仕事が楽しくて仕方ないのだそう。「以前の仕事では子どもの行事にも参加できなかった。今、暮らしと仕事を通して、子どもの未来を見据えられるそんな暮らしが嬉しい。」と続けます。川端さんは、未来ある子どもたちのための農業をめざし、稼げる農業・守る農業を実践しながら今の農業を、そしてこれからの農業を見据えているのです。

蓮だよりから消費者へつなぐ想い


川端さんは未来の子どもたちのために、除草剤・農薬・化学肥料は使いません。そして、食に興味を持ってほしい、作り手の努力・おいしさを知ってほしいと、NPO法人アグリファイブの副理事長として、石川県内の生産者をネットワークして、消費者をつなぐ活動もしています。 耕す、食す、育む、醸す、繋ぐ、この5つのキーワードで「生産者と消費者」をつなぐ活動を行い、親子クッキングなどもしています。



たくさんの活動を通してつながってきた12年間で、販路も拡大。SNSやHP、手紙などで発信したり、奥さんが北陸新幹線開業を機に「石川農業女子」として都内などでのPRに努力を重ね、都内のシェフなどから直接注文が入るまでになりました。「おいしかったなど手紙を直接書いてくれる方もいて、こんな天職はない」と本当にこの仕事を楽しんでいるからこそ、消費者に伝わる想いがあると感じました。



消費者によりおいしいものを届けたい、そんな想いから商品を開発。それが「氷温熟成加賀れんこん」です。スーパーに売っているれんこんは茶色に対して、このれんこんはとっても白いのが特徴。数日間氷温で熟成することで、粘り気がアップし、凍る寸前にタンパクはアミノ酸に、でんぷんは糖分に分解され、うま味や甘みの元となり、常温のときよりもうま味が引き出されるのだそう。この努力もあり、消費者に安定した出荷ができるのです。

蓮だよりがめざす未来


氷温熟成加賀れんこん以外にも、石川県の鉄分が多い川の恵みを全身に受け、育った作物を無駄にすることはしません。おいしさを誰よりも知っている生産者だからこそ、栄養満点のれんこんチップやれんこんパウダー、れんこんペーストも作りました。今後は、蓮の葉っぱや種の活用なども検討しており、最後の最後まで余すことなく使います。それくらい作物に想い入れがあり、大事に育てているからこそ、このように感じることができるのだと実感します。また「従業員のことも想い、収量をあげて効率をあげていく」そんな想いもあると教えてくださいました。



他にも、れんこんで私が食べて感動した部位があります。それは芽の部分。その部分は本当に柔らかくておいしいのです。芽の部分は、そのまま油で皮ごと素揚げにしていただくのがおいしい!この食べ方も部位も川端さんが教えてくださいました。また、伺った8月~9月は新れんこんの時期。ナシのような食感で、皮ごと生でかじってもおいしかったです。10月~3月は粘りが強く、食感はもっちりシャキシャキだそう。1~2節目と3節目以降ではまた違う食感なので、スーパーではどこの部位か分かりませんが、1本まるごと買えば分かるので、1本まるごと堪能するのもおすすめです。ぜひ味わってみては?



この日も近所の方がふらっと購入しに来ておられました。消費者と深くつながる関係だからこそ分かる、食の安心安全とおいしさ。当たり前のことを蓮だよりさんが私たちにれんこんという作物の手紙にのせて教えてくれているのかもしれません。
今後は、れんこんの収獲時期以外にも、にんにくや玉ねぎの栽培を開始。消費者によりたくさんのおいしいと笑顔を届けるべく、蓮だよりメンバーは日々“笑顔”で働いています。蓮のように満開の笑顔でした。

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