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岩井戸農産の想いは、農地を守ること、それは地域を守っていくこと

ishikawa

まさに里山!石川県能登町岩井戸地域



たくさんの山を越えて辿り着いた、まさに里山というべき場所「岩井戸」。棚田の素晴らしい景色が一面に広がります。昔、岩井戸村と呼ばれていたこの地域は、今ではその名はなくなりましたが、昔のこの名を残すために、社名に岩井戸を入れた農事組合法人「岩井戸農産」。

時代の流れから、土木業衰退とともに農業へと徐々に事業転換をして、平成8年には農業で法人化。その後、田畑の面積はどんどん増えています。現在、水稲の面積はなんと80haで、田んぼの枚数にして1000枚以上。4品種を育てています。それ以外に、水稲の繁忙期以外の時間を使って経営の安定化という想いからはじめた菌床椎茸は700tで約5万個と、ミニトマト・小松菜なども栽培しています。

しいたけ

地域とそこに生きる人を守るため



岩井戸農産棚田さん

岩井戸農産が、規模をここまで広げてきた理由は、地域とそこに生きる人のため。
「みんな農地を守っていくという想いがあるのだろう」そんな若者のやる気を支えているのが棚田さん。棚田さんは引き継いでいこうという想いがある若者がいるから、自分はその想いに応えないといけないと日々奮闘しています。「岩井戸」地域の景観と人、そして農地、何よりも従業員に寄り添いながら、従業員15名が暮らしていくにはどうしたらいいかをすごく考えています。

岩井戸農産

能登町の人口はどんどん減少し高齢化も進んでいます。現在、65歳以上は人口(約1万9千人)の36%。「あと10年したら人口・高齢化はどうなるだろうか?」と代表理事の棚田昭男さんは危機感を募らせています。そんな中、岩井戸農産の従業員の平均年齢は44歳。30代の方が多いといいます。移住者ではなく、能登町に住む若者ばかりです。岩井戸農産には、大学を卒業してUターンして帰ってきた学生や地域にずっと根ざして自分の家の田畑と共に岩井戸農産に就農する若者など様々です。

ファーマーの境地へ



「自分は最近ようやくファーマーになりつつある」
何年と続いてきた岩井戸農産ですが、棚田さんが初代。ここまで大きくなるためには、地域に寄り添いながら、人に寄り添いながら歩んできました。現在棚田さんは、椎茸の石川県組合長も務めており、もっと石川県の自給率をあげるべく積極的に活動をしています。

岩井戸地域で就農する若者

椎茸責任者を務めている表野さんは、「椎茸は田んぼと違って結果が出るのが早くて楽しい」といいます。「椎茸は安定した収入のために始めた」と棚田さんは話しながらも従業員のやる気を引き出すこと、そして広く石川県の食料自給率までを考えている棚田さんに脱帽です。育てている椎茸の品種「石川の香(かほり)」の名のごとく、なんだかふるさとの想いも椎茸の香りにのせて漂うようです。
また、2011年からは有機栽培のお米にも挑戦。有機栽培の肥料は、椎茸の菌床を再利用してつくられた堆肥です。環境も考えながら、時代のニーズに合わせて、消費者の想いにも応えて、岩井戸農産は農産物のごとく輝き続けています。

岩井戸地域で就農



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